むさしさかいの旅行記

炭酸飲料依存症

3/31 大井川鐡道を満喫してきた話

 只見線の記事から連続投稿。MusakaiE233です。

 今春のメインってことでたぶんゆ実動画つくれるくらいの濃厚な鉄旅をしてきました。なお編集するモチベーションはありません。

f:id:MusakaiE233:20190421083051j:plain

 地元を始発で出発し、途中ホームライナーに課金しながら静岡県金谷駅にきました。今回は18きっぷは現地往復のみで(もとは充分とれる)この「大井川周遊きっぷ」にて大井川鐡道を完乗する企画です。

f:id:MusakaiE233:20190421083407j:plain

 千頭まで。近鉄スナックカー(だったっけ?)の譲渡を受けてほぼそのまま普通列車として走らせています。

 

f:id:MusakaiE233:20190421083335j:plain

 越すに越されぬ大井川を鮭のように遡上します。下流は河原が広々。桜が満開の時期で、家山や川根温泉笹間渡では桜並木も見られました(ついでにカメラの放列も)。

f:id:MusakaiE233:20190421084110j:plain

 川がつくりだす谷間では静岡茶が一面に栽培されています。地域特有の車窓です。

f:id:MusakaiE233:20190421084243j:plain

 さて千頭からは南アルプスあぷとラインに乗ります!井川ダム建設用の貨物線として開業しましたがのちに観光路線に転用され、マッチ箱のような車両が物好きを2時間の山岳路線の旅へと連れ出してくれます。千頭方にDLを連結・井川方は制御客車です。

f:id:MusakaiE233:20190421084813j:plain

 スナックカーから見たものとは打って変わって大井川は河原が狭まり「渓谷」っぽさを増してきます。

f:id:MusakaiE233:20190421085020j:plain

 アプトいちしろ駅で明らかに大きい機関車が後ろに繋がれます。この先80パーミルの勾配・・・1000メートルで80メートル登ります。普通の列車ではまずimpossibleな斜面を、ラックレールという歯形のような線路?とこの釜の歯車をかみ合わせることでなんとか上り下りしようという試みです。スイスではよくありますが日本ではここだけ「アプト式鉄道」。

f:id:MusakaiE233:20190421085626j:plain

f:id:MusakaiE233:20190421085701j:plain

 一気に視界が開け長島ダムの堰堤が見えます。実は80パーミルの勾配を生み、先のあの駅を作った元凶はこのダムだったり。

f:id:MusakaiE233:20190421085924j:plain

 お待たせしました エメラルドグリーンの水上・・・いや湖上に現れる赤い二つの橋梁「レインボーブリッジ(?)」その中間に孤島のようにつくられた駅「奥大井湖上」。

f:id:MusakaiE233:20190421090247j:plain

え?紹介は?

・・・後でやるよ。安心しな。

f:id:MusakaiE233:20190421090457j:plain

 尾盛(おもり)駅は道路交通のない秘境駅です。この駅に質量mのおもりを置き静かに手を離した時xだけ離れた奥大井湖上駅での速度vを求めよ。ただし途中は角度Θの均一な斜面とし重力加速度をgとする。

f:id:MusakaiE233:20190421090753j:plain

 スゴクタカイ橋。72mあるそうです。自由落下したらひとたまりもありません。

f:id:MusakaiE233:20190421090929j:plain

 井川ダムです。秘境のダムって妙な魅力がありますよね。同時に建設には多大な努力と犠牲が払われています。有名どころだと黒部でしょうか。

f:id:MusakaiE233:20190421091049j:plain

f:id:MusakaiE233:20190421091132j:plain

 終着駅、井川。鉄道むすめのスタンプも置いてあります。表定速度は自転車以下で当然日常交通に使えるものではありませんが、観光路線としてはすごく「できている」と言えるのでは。

 接岨峡温泉から井川間は2年に1度のペースで土砂崩れが発生し運休になっています。ちょうど3月に復旧したばかりなのですがまた梅雨になったら寸断されてしまうかもしれません。

f:id:MusakaiE233:20190421091550j:plain

 駅弁を食べながら奥大井湖上駅に戻ってきました。左にあるリア充用設備は見なかったことにしましょう。長島ダム建設に伴い、ダム湖に橋を架け、その中間につくられた駅になります。ホームの一部は橋の上。ちなみに渇水時は旧線の遺構が新線から見下ろせます。

f:id:MusakaiE233:20190421091828j:plain

 先述の通り地形的には隔絶された駅ですが、鉄道の橋の横を歩行者用の通路が通してあります。といっても渡ったところでなにかあるわけでも・・・

 

f:id:MusakaiE233:20190421091625j:plain

ブラボォォォーーーーーーー!!!

 取り乱しました。少し山を登ると着くのがレインボーブリッジと奥大井湖上駅を一望できる展望台。下り列車が到着していますね

f:id:MusakaiE233:20190421092036j:plain

 バスで千頭までショートカット(鉄道の2倍速い)。〆はSL急行かわね路2号に乗ります。C11,C10を5台保有する大井川鐡道は日本一多くのSL列車を運行しており客車のほうも昭和生まれの旧客が活躍しています。また夏にはトーマス号なんてのもあるそう。

f:id:MusakaiE233:20190421092414j:plain

 スハフ33はいいぞ(旧客おじさん)

f:id:MusakaiE233:20190421092526j:plain

 桜をはじめ、数々の春の息吹。翌日から新年度が始まります。

f:id:MusakaiE233:20190421092550j:plain

 新金谷駅で終点。あとは至極普通に帰りました。

 

 大井川鐡道は6歳のころ家族で乗りに来た路線。奥大井湖上駅を訪問してかわね路2号にも乗った、とアルバムが語っています。それから歳月がたった17歳の3月、幼少期の記憶を辿って一人で全線往復してきました。10年前とほぼ変わってない鉄道風景に懐かしさを感じつつ、新緑や山桜、山ツツジを車窓から満喫した一日でした。